労働環境向上の障害を、
1つずつ取りのぞく。
福井 清成
営業部 エリアマネージャー
2008年入社
出てくる問題を、どう処理するか。
休みを増やす。残業を減らす。やるのは簡単なんです。重要なのは、そこで生じる問題にどう対処するか。たとえば鳥貴族は社員の労働時間短縮の手段として、アルバイトリーダーを立てる、というやり方を採用しました。当然、普通のアルバイトより責任が生じます。ある店長は、それが申し訳なくて、誰にもリーダーを頼めずにいました。そこでマネージャーである私は、彼とじっくり話をすることに。実は私も、かつて鳥貴族で、アルバイトリーダーを務めた経験があります。「店長に任されるって、うれしいんだよ」「社会に出たとき、すごく役に立ったよ」。私の経験談でどれだけ勇気づけられたかわかりませんが、彼はその後、無事リーダーを立てることができました。うまくいっているようですし、彼自身も楽になったそうで、私もうれしかったです。
誰も辞めないことが、いちばんの近道。
エリアマネージャーの仕事は、状況に応じて変わります。私が以前担当していた埼玉エリアの12店舗は、比較的売上が安定していました。そのため私に求められたのは、営業戦略的な工夫よりも、いかに社員が辞めない環境を整えるか。実はこれが、労働環境向上のいちばんの近道なのですね。結局、飲食店の仕事が激務になる最大の理由って、常に人が抜けていくことによる、人手不足ですから。私が意識したのは、店長同士のつながりをつくること。店長って、ある意味孤独なところがあります。マネージャーは上司だし、お店のスタッフはほぼアルバイト。気軽に悩みを話せる同僚がそばにいないんです。その解決策として、私は12店舗の店長を6組のペアに分けました。ペア同士でフォローしあって、がんばっていきましょう、と。2年ほど前からはじめた取り組みですが、それが功を奏したのか、私のエリアで辞める社員はほぼゼロに。今後も様々な工夫を通じて、「辞めたい」と考える社員がいない体制をつくりたいですね。
先輩に質問
入社の決め手は?
4年間鳥貴族でアルバイトしたのち、ハウスメーカーに就職しました。そこで出会った上の方々が、自分の想像していた上司像とは違っていたんです。「この人のためにがんばろう!」と思える社長や上司、先輩がいる。それってすごいことなんだ。ということに気づいて、鳥貴族に社員として戻りました。
鳥貴族のいいところは?
今でも、戻ったときの気持ちは変わってません。これ、なかなか稀有なことだと思います。最初の印象は良くても、時間がたつにつれ、段々いやなところが目について気になってくるなんてよくある話ですよね。いつまでたっても、「この人についていこう!」と思える人が、ここにはたくさんいます。
休日の過ごし方は?
ジムにはよく行きますね。あとは友人とすごしたり、家族とすごしたり…。仲の良い家族だと思います。私自身、会議で関西に行くときは絶対実家に寄りますし。先日も親、兄夫婦や妹夫婦とみんなで旅行に行きました。